おはよう
数時間前までぼくは東京にいた
秘密基地のような場所で
数杯のラムコークを飲み
ループされる音楽に
脳ミソはかきまわされ
肉体をごそごそとえぐられ
ぼくは
どこかにカテゴライズされることなく
そのリズムにただただ合わせて
ダンスをしているだけだった
音楽の美しいかけらたちが
ぼくの肌をそっとなぞり
ときには血を滲ませた
ぼくは名古屋に帰り
いつも朝歩く道を逆に歩いている
なんて美しい朝
まだ知らない世界がぼくにあった
そして午前4時の渋谷の空気を
きっと忘れないだろう
滲んだ血がぼくの体内に染み込んでいく
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